

神戸今昔ストリート~旧居留地&海岸通り~ 明治~昭和まで、当時最先端のモダン西洋建築が並ぶ神戸の街並み。
レトロな西洋建築を今に残す神戸の街並み。いずれも異国情緒にあふれています。その面影を多く残す旧居留地&海岸通りエリアを散策し、建築ウォッチングを楽しむ近代化産業遺産をたどってみませんか。

神戸港の開港と共に建設された居留地。ヨーロッパの近代都市計画技術を使った、美しい街並み。現在の日本銀行神戸支店の場所にあった当時のオリエンタルホテルは、明治初期に開業した日本最古ともいわれている西洋式ホテルです。明治の居留地は、1~2階建ての洋風建築が並ぶ街並みであったとか。昭和の頃はまだレンガ造の建物が多い地区でした。現在の旧居留地は、当時の面影を残すお洒落な人気スポットです。


近代の居留地の南端の通りは、海岸に面していたために海岸通りと名付けられました。明治の海岸通り沿いにプロムナードが設けられ、モダンな石造建築が建ち並ぶヨーロッパの港町を思わせる文明開化の風景漂う場所でした。昭和になると、鉄筋コンクリートの高層建築が海岸通りに建ち並び始めました。現在では神戸の海岸通りといえば、国道2号の通称として知られています。



登録文化財などのプレートが歴史的建造物を探し出すポイント。見落とさないように注意して歩きましょう。また、当時の景観と説明がある説明板などもあるので探してみましょう。





現存している建造物ばかりではありません。街の一角には、当時の遺構も残っています。


神戸開港にともない居留地に設置された、円形と卵形の2種類の煉瓦造の日本で一番古い下水道。現在も雨水幹線として機能中です。


当時の124番地は税関に近かったため、赤レンガ倉庫として使用されていました。現在、その跡が残っています。


外国人が当時住んでいた住居にあった門柱。旧居留地内には、同じ形の門柱がいくつか残っています。


108番に建てられたレンガ造りの商館の窓枠。昭和になり、建物を手に入れた近藤商店が社名板を加えました。社名板は1933年頃のものです。